こんにちは。
谷屋呉服店スタッフの千葉です。
今日は振袖の選び方、とくに、最近、お問い合わせの多い、上品な振袖について、考えてみました。
上品な振袖 古典柄はいつでも新鮮
どんな振袖が似合いますか? とよく尋ねられます。
逆にどのようなイメージがいいのかとお伺いすると「上品な感じ」というお母様が多いようです。
そう、一生に一度の成人式ですから、やはりオーソドックスに上品に……と思うのが親心であります。
さて、上品な雰囲気を決定づけるのは描かれている柄と地色でしょう。
柄行はやはり古典柄や花柄が上品に見えるようです。
扇や蝶、松竹梅、鶴、宝尽くし、御所車、熨斗目など
時代を超えて愛されてきた柄はやはり美しく、洗練されています。
これらの文様はいずれも吉祥柄、さらにどの世代も品があると受け止めますから、
どのような場所に着用していっても好評である点も心強いところです。
また、万人に愛される花柄は着る人をキュートに見せてくれます。
といっても、花の描き方によってはモダンにもなります。
たとえば、人気のある桜。
パステル系の地色にやさしげな桜花が描かれていると、とても上品で穏やかです。
これが、黒地に大きな桜の花びらを大胆に散らして描いてあれば、上品な中にカッコよさや潔さが表現されます。
友人と被りたくないから、友人が行かないところで誂えたいというお嬢様。
友人が行かないところを探す必要はありません。
お嬢様、一人ひとりお顔もスタイルも違いますから、似合う振袖も違うのです。
むしろ、品ぞろえが豊富なお店で、
的確なアドバイスを受けながら選べば、納得のいく上品な振袖を選ぶことができるのです。
また、お母さまの振袖を着る場合は柄行や色は、その時代のものだととても上品だと思われるので、
小物や帯をリフレッシュして、お嬢様にお似合いのコーディネートにしていきます。
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似合う地色は 顔映りをみましょう
地色は顔映りがはっきりする赤、すっきりと大人っぽく見せる黒や紺、
レトロにもモダンにもなるグリーン、柔らかな雰囲気になるパステルトーンなどですが、
お嬢様の顔にあわせて選ぶことをお勧めします。
ここ数年では、「白地の振袖」も清楚で洗練された印象になる、
着る人を選ばないということで、お母様にもお嬢様にも人気があります。
また、同じ赤でも朱赤やピンクに近い赤、深紅など、色々な赤があります。
地紋によって光沢も変わってきます。
光沢がある赤は似合わなくても、深みのある赤は似合うというケースもあります。
「この色は似合わないから」と敬遠せず、気になる振袖があったら、遠慮なく合わせてみましょう。
このとき、顔映りだけでなく、全身を確認したほうが納得のいく振袖を選ぶことができると思います。
身長が高い方は濃い地色に大胆な模様が入っているものを選ぶと着映えがします。
帯下、高い位置から模様が入っていても柄が見える面積が大きいのです。
小柄でかわいらしい方は明るい色や優しい色がとてもお似合い。
柄も大きなものよりも細かい柄が丁寧に入っているものの方がお嬢様の優しい雰囲気が一層強調されます。
また、ふくよかな方は淡いパステルトーンなどの膨張色よりも
黒や紺など濃い地色を選ぶとキリリとしまり、引き立ちます。
究極の上品振袖 憧れのプレミアム振袖
と、ここまで上品な振袖を柄行と地色で考えてきましたが、
究極の上品振袖はやはり逸品といわれるプレミアム振袖でしょう。
京友禅、加賀友禅、絞り、金彩、刺繡など、
伝統的な技法が駆使された振袖は手仕事の粋を集め熟練の手業が惜し気なく発揮され、一幅の絵画のようです。
これらの振袖はやはり見ているだけでも美しく、違いが分かります。
ほとんどのプレミアム振袖は地色を手染めしているので、
裏まで染料がしっかりと通り、しっとりとした雰囲気を醸し出しています。
もちろん、お値段もそれなりにするのですが、その価値は十分あります。それが逸品の逸品たる所以です。
とりわけ職人技が駆使されているものは、
今後製作できないものもあり、文化・芸術史的な価値もあります。
代々着用できることを考えれば、高い買い物というよりも賢い買い物といえるのかもしれません。
似合う振袖が最高の振袖 とっておきの笑顔をお約束
さて、上品な振袖について、諸々、書かせていただきましたが、
上品のベースはやはり似合うことだと思います。
ですから、振袖だけではなく、帯、帯締、帯揚げ、半襟、伊達襟、草履、
バッグ、ショール、ヘアスタイルまでトータルで考えなければ、上品スタイルは完成しないのではないでしょうか。
小物選びは大変ですが(着物になじみがない方はそれがどの部分に使われるか想像がつかないかもしれません)、
谷屋では熟練のスタッフがお見立てしますので、安心です。
逆にあまり似合わないけれど、どうしても着たい地色や柄の振袖が見つかったときやママ振りの場合、
顔映りがいい色の半襟や重ね襟(伊達襟)を入れると顔と着物のなじみがよくなります。
また、帯によっても印象はかなり変わってきます。
振袖一式をお持ちいただき、合わせていただくと満足のいくスタイルに仕上がります。
そして、忘れがちなのが草履とバッグ。
上品に決めたら、やはり草履とバッグもキッチュなものよりも上品系でコーディネートしたいところです。
当日の着付けとメイクも大切です。
苦しくなく、着崩れしないけれど、オーソドックスできちんとしている着付け、華があるけれど、
悪い派手さがないメイクと髪形。メイクと髪形は自分に似合っているかも大切です。
これらをワンストップで叶えられるのが谷屋呉服店です。
着物に似合うメイクとヘアスタイルを事前に打ち合わせ、当日はプロが腕を振るいます。
上品な振袖には最高の笑顔が似合います。
自分史上、最高の一日となるよう、しっかりとお手伝いさせていただきます。
振袖は未婚女性の第一礼装ですから着用シーンは成人式のほか、
結婚式の出席やお正月など、フォーマルな場面となります。
ですから、やはり気品や上品さ、美しさが求められるケースが多いと思うのです。
その想いを叶える振袖を数多くご用意いたしました。
成人式はお嬢様の門出の日。記念日であると同時に家族の記念日でもあります。
谷屋呉服店ではその良き日のお手伝いをスタッフ一同、心を込めてさせていただきます。
皆さまのご相談、ご来店をお待ちしております。
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谷屋呉服店は、嘉永元年(1848年)創業、地域の皆さまに愛されて174年。
「仁をもって人となり 義をもって商をなす」を社是として、万人に思いやりを持って接し、
正しいやり方で商売をしようと、常にお客様の視点に立ち、真摯に取り組んでまいりました。
千葉県香取市を中心に、銚子市、旭市、匝瑳市、横芝光町、富里市、芝山町、成田市、東庄町、
多古町、神崎町、神栖市、鹿嶋市、潮来市、行方市から多くのお客様においでいただき、
なかには二代、三代にわたってご愛顧いただいているお客様もいらっしゃいます。
伝統と革新。地域でも有数の豊富な品揃えに加え、トレンドを熟知したスタッフのアドバイスと丁寧な対応。
ヘアセットをして振袖選びのご試着が可能な「振袖相談会」も好評です。
プレミアムなひとときを谷屋でお過ごしください。