【石川県の逸品】「かねひさ」の加賀友禅と牛首紬

石川県金沢市は、「加賀友禅(かがゆうぜん)」の着物や帯の産地として知られています。金沢市の着物メーカー「かねひさ」が手がける「加賀友禅」をご紹介します。

石川県の名産として、800年以上の歴史を持つ「牛首紬(うしくびつむぎ)」も有名です。

着物ファンにとっては、どちらも「あこがれ」の逸品である、加賀友禅と牛首紬の魅力に迫ります。

石川県の名産を全国に発信する「かねひさ」

石川県のほぼ中央に位置する「金沢」は、石川県の県庁所在地として北陸地方の中心都市です。

江戸時代には、「加賀百万石(かがひゃくまんごく)」とよばれる大名家最大の「加賀藩(かがはん)」がありました。

江戸、大阪、京都に次ぐ大都市であった金沢は、美しい街並みや庭園など見所がいっぱいの人気観光地になっています。

また、現代まで受け継がれる「伝統工芸品」も多く、着物や帯の産地として知られています。

石川県金沢市にある着物メーカー「かねひさ」は、加賀友禅(かがゆうぜん)の着物や帯のほか、牛首紬(うしくびつむぎ)、加賀繍(かがぬい)など、石川県の名産品を全国に向けて発信しています。

加賀友禅とは?

「友禅染め(ゆうぜんぞめ)」は、着物や帯などに用いられる伝統的な「染色技法」の一つです。

「友禅染め」は京都が発祥の地とされており、江戸時代の中期頃に「絵師」として活躍した「宮崎友禅斎(みやざきゆうぜんさい)」の名前を由来としています。

友禅染めは、色彩豊かで絵画的な模様を特徴としています。それまで難しかった多彩な表現を可能にしたのが、新しく開発された画期的な「友禅染め」の技法でした。

友禅染めでは、模様の輪郭線に「糸目糊(いとめのり)」をのせてから色を染めます。糊の線で区切られているため、染めた色どうしが混ざらず、繊細で多彩な表現が可能となりました。

「友禅染め」の産地として、京都、江戸(東京)のほか、加賀(金沢)がとくに有名で、「三大友禅」と呼ばれています。

・京友禅

・東京友禅

・加賀友禅

「三大友禅」にはそれぞれに特徴があり、一言で表すなら、京友禅は「ゴージャス」、東京友禅は「粋(いき)」といったところです。

加賀友禅は、「加賀五彩(かがごさい)」と呼ばれる独特な色彩や、「虫喰い」の表現など写実的な描写で知られています。

また、

金箔や刺繍など「お化粧」の加工がほとんど使われないなど、武家好みな「質実剛健さ」も「加賀友禅」らしさの一つです。

また、加賀友禅は、工房や染色作家が最初から最後まで一貫生産するのも特徴的です。加賀友禅の組合には、染色作家の「落款(らっかん)」が登録され、しっかりと品質管理されています。

なお、落款とは、書道や絵画作品に作者が押す「印」のことですが、「作家もの」と呼ばれる着物や帯にも「落款」がおされていて、誰の作品かわかるようになっています。

工房や作家ごとに個性があるので、好みの作風(テイスト)を見つける楽しみもあります。

加賀友禅の「訪問着」

加賀友禅というと、「訪問着(ほうもんぎ)」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

訪問着は、未婚・既婚を問わず着用できる「フォーマル着物」です。振袖や留袖ほど格が高くない「準礼装(じゅんれいそう)」にあたりますので、幅広い着用シーンに活躍します。

・お宮参りや七五三の「お母様」の衣装として

・お子様の卒業式や入学式に

・結婚式のおよばれに

お子様が主役のイベントでは、お付き添いのお母様は控え目で上品な「訪問着」が好まれます。

加賀友禅の「訪問着」なら、落ち着いた雰囲気と一目でわかる上質さで、「お母様の衣装」や「結婚式のゲストの衣装」としてぴったりです。

また、訪問着は、おしゃれ着用の帯を合わせることで「カジュアルダウン」をして着用することもできます。

ランチや観劇など、ちょっとしたお出かけにも着られますので、いろいろなシーンに活用できます。

「おしゃれ着用の帯」として、加賀友禅の「染め帯」を合わせるのもおすすめです。

「かねひさ」では、モダンでおしゃれなデザインの「染め袋帯」をたくさん取り扱っております。

訪問着などの「フォーマル着物」だけでなく、「カジュアル着物」の小紋(こもん)もございます。加賀友禅の小紋は、「とっておきの一枚」として、着物ライフの楽しみをさらに広げてくれます。

「牛首紬(うしくびつむぎ)」の着物・帯

石川県・白山のふもとで800年前から織られている「牛首紬」は、「釘抜き紬(くぎぬきつむぎ)」と呼ばれる丈夫さで知られています。

「釘にひっかけても破れない」ほどの耐久性がありながら、美しい光沢と滑らかな肌ざわりを持っているのが特徴です。また、通気性も良いため、普段使いのための着心地も抜群です。

牛首紬は、一つの繭(まゆ)の中に二頭のお蚕(かいこ)さんが入った貴重な「玉繭(たままゆ)」を原料としています。

紬の着物は、糸を先に染めて柄を織り出す「先染め」が基本ですが、滑らかな「牛首紬」では、「後染め」の着物や帯も生産されています。

「牛首紬」の製品は、現地の生産組合の検査に合格した物だけが「証紙(しょうし)」を添付されて流通します。

谷屋呉服店の「展示会」にお越しください

谷屋呉服店では、金沢の着物メーカー「かねひさ」の展示会を予定しております。

着物通の「あこがれ」として人気の高い「加賀友禅」や「牛首紬」の名品を、お手に取ってご覧いただけますので、どうぞお立ち寄りくださいませ。