【お出かけ先別着物のTPO】結婚式に出席する時の着物は?

4月からは新年度がスタートして、何となくそわそわする季節ですね。

これから新緑のまぶしい5月頃にかけて、結婚式にも人気のシーズンです。

結婚式の招待状が届いたら、「何を着て行こうかしら?」とちょっと悩ましいですよね。そんな時には、着物での出席を検討されてみてはいかがでしょうか。

着付け教室で着物が着られるようになったら、結婚式のおよばれにも着物でお出かけしやすくなりますよ。

今回は、結婚式に着て行く「着物のTPO」についてお伝えいたします。

着付け教室 | 谷屋呉服店

新郎新婦の親族・親戚の着物

新郎新婦の親族・親戚が出席される場合は、「ホスト側」ということになります。

新郎新婦の友人や職場の上司・同僚、その他の招待客(ゲスト)をお迎えする立場ですので、より格式の高い服装(正礼装)で参列します。

新郎新婦の母、姉妹、叔母、伯母は、女性の正礼装である「留袖」(既婚女性の場合)または「振袖」(未婚女性の場合)を着用します。

なお、留袖や振袖を着用されるご親族は、プロに着付けを依頼するのが一般的です。

・留袖

留袖は、裾部分のみ柄の入った着物で、格の高い「絵羽模様」(縫い目をまたいで繋がる柄づけ)になっています。既婚者が着用する着物で最も格の高い「第一礼装」にあたります。

留袖というと、「黒留袖」を思い浮かべると思いますが、地色が黒以外の「色留袖」もあります。

新郎新婦の母は最も格式の高い「5つ紋入り黒留袖」を着用しますが、既婚のご姉妹には、準礼装にあたる「色留袖(3つ紋入り)」も人気があります。未婚女性の場合には、華やかな「振袖」がおすすめですが、色留袖も着用できます。

ただし、地域によって着用ルールが異なる場合もありますので、事前に新郎新婦や親族・親戚に確認しておきましょう。

・振袖

振袖は、未婚女性の第一礼装とされています。袖丈によって「大振袖」「中振袖」「小振袖」に分類されます。

「大振袖」は、主に花嫁衣裳として着用されます。成人式用などで一般的なタイプは「中振袖」です。これよりも袖丈の短い「小振袖」もあり、卒業式などでよく着用されています。

結婚式に参列される未婚のご姉妹は、華やかな「中振袖」が最もふさわしいでしょう。

・訪問着や色無地

新郎新婦のご親戚でも、それほど近親者でない場合には、「訪問着」や「色無地」などの準礼装でも出席できます。

特に、レストランウェディングなど、カジュアルなスタイルの結婚式におすすめです。

原則としては一つ紋入りが「準礼装」とされますが、紋なしのタイプも多くなっていますので、カジュアルな結婚式ならあまり気にしなくても良さそうです。

招待客(およばれ)の着物

新郎新婦の友人や同僚など、結婚式のゲストとして出席する場合にも、着物を着て行くことができますよ。

「ゲストなのに着物は大げさでは?」とご心配になるかもしれませんが、着物姿の参列者がいると会場が華やかになって、新郎新婦にもとても喜ばれます。

ゲストの着物としては、振袖(未婚女性の場合)、訪問着、付け下げ、色無地など(既婚女性の場合)がおすすめです。

なお、ゲストとして出席される場合には、黒留袖は着用しません(格が高すぎるため)。色留袖は、3つ紋または一つ紋でしたら「訪問着」と同格とされますが、「親族が着る着物」のイメージが強いので、あまりおすすめしません。

・振袖

お友達の結婚式に出席されるなら、未婚女性はぜひ振袖姿で参加してください。成人式用に購入された振袖は、結婚式のゲストの着物としてもぴったりです。

白地の振袖は避けたほうがいいの?と思われるかもしれません。白いドレスはマナー違反ですが、振袖の場合には、結婚式のおよばれに着用しても特に問題はありません。

・訪問着

既婚女性がゲストとして出席される場合は、訪問着がおすすめです。

訪問着も「絵羽模様」が特徴的ですが、留袖と異なり、肩、胸元、袖などにも模様が入っています。

振袖の袖を短くして訪問着とすることもできます。色が派手すぎる…という場合には、落ち着いた色に「染め替え」もおすすめです。「お袖つめ」や「染め替え」など、谷屋呉服店へお気軽にご相談ください。

・付け下げ

付け下げは、訪問着と似ていますが、軽めの柄付けの着物です。結婚式にゲストとして出席される場合には、付け下げも着用できます。

・色無地

「色無地」は、その名の通り柄のない無地の着物です。フォーマル向きの「色無地」着物は、吉祥文様などの地紋入りが一般的です。

一つ紋入りは「準礼装」となり、紋なしは原則としてカジュアル着物の扱いとなります。

結婚式に出席される場合には、一つ紋入りが望ましいですが、カジュアルスタイルの結婚式でしたら紋なしでもいいかもしれません。

礼装用の帯

留袖、振袖、訪問着、色無地などの「フォーマル着物」には、礼装用の「袋帯」を合わせます。

袋帯は「二重太鼓結び」という結び方にしますが、名古屋帯の「一重太鼓結び」に比べて特別難しくはありません。

着付け教室で練習すれば、すぐに「二重太鼓結び」もできるようになります。

結婚式にゲストとして出席される際にも、訪問着や付け下げ、色無地などをご自身で着ることができますよ。

谷屋の前結び着付け教室

千葉県香取市の谷屋呉服店では、帯を身体の前で結ぶ「前結びの着付け教室」を開講しています。

【谷屋呉服店・前結び着付け教室】誰でも簡単!着物初心者の方にもおすすめです | 谷屋呉服店

ご自身で着付けができれば、結婚式のおよばれや、お子様の七五三・卒業式・入学式などにも気軽に着物を着ることができます。

【谷屋の前結び着付け教室】入学式・卒業式の着物を自分で | 谷屋呉服店

無料体験レッスンも随時行っていますので、どうぞお気軽にご参加くださいませ。

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