【知っておきたい着物TPO】お正月の初詣やご祈祷ではどんな着物を着たらいいの?

破魔矢を持つ白い振袖の女性

2024年も残すところ1か月となりました。

師走はあっという間に過ぎていきますので、そろそろお正月の準備も始めたい頃ですね。

着物を着てみたい!という方にとって、お正月は絶好のチャンスです。

親戚の集まりや、神社やお寺での初詣・ご祈祷などに、ぜひ着物を着てお出かけください。

シチュエーション別におすすめの着物や注意点についてお伝えいたします。

着付け教室 | 谷屋呉服店

年末年始のご挨拶や新年会の着物

着物姿の女性が白い息を吐きながら、年賀状の束をポストに投函する…

そんなテレビコマーシャルがありました(現在は放送されていないでしょうか…)。

年末年始は何となく気分も高揚して、着物を着てお出かけしてみたくなる季節ですね。

着物を着るときには、マナーやTPOが気になる方も多いと思いますが、肩ひじをはらずに、ぜひこの機会に着物を楽しんでみてください。

着物の種類には、大きく分けると「フォーマル着物」と「カジュアル着物」があります。

フォーマルシーンの着物は、同席される方への配慮が必要ですので、マナーやTPOに注意しましょう。

一方、カジュアル着物は、好きな着物や帯を選んで自由な着こなしを楽しむことができます。季節感にだけ気をつければ、和洋ミックススタイルなど、既存の概念にとらわれない着こなしもできますよ。

年末年始のご挨拶などはお相手に合わせて

黒い振袖を着た女子

最近は少なくなりましたが、お世話になった方に、年末年始のご挨拶に伺うときにも着物姿がおすすめです。

近しい親戚や、それほど気張らなくてよいお相手でしたら、小紋などカジュアル着物でいいでしょう。

「ご挨拶」という目的を考えると、上品で落ち着いた着物・帯を選ぶと良さそうです。

小紋着物、色無地着物、付下げ着物などに、名古屋帯やしゃれ袋帯を合わせてみてはいかがでしょうか。

お稽古ごとのお師匠さんなど、目上の方を訪問される際には、必要に応じてもう少しフォーマルな装いでもいいかもしれません。

色無地着物や、派手すぎない訪問着などに、上品な袋帯を合わせて、シックな装いがおすすめです。

忘年会・新年会の着物

赤い振袖にケープを着た女性

忘年会や新年会も、着物姿でお出かけされるのにぴったりなシーンです。

居酒屋などで、お友達との集まりや同窓会のようなシーンなら、お気に入りのカジュアル着物スタイルでお出かけください。

足元にブーツや、襦袢の代わりにタートルネックのシャツなど、和洋ミックススタイルもOKです。名古屋帯のほか、半幅帯を変わり結びにしてもおしゃれですね!

会場がホテルなどで、規模の大きいパーティーの場合には、フォーマル寄りのスタイルがよく映えます。

とはいえ、オフィシャルなパーティーでなければ、訪問着・付下げ・色無地などの「準礼装」を少しカジュアルダウンするぐらいでよさそうです。

あまり形式ばらない「しゃれ袋帯」のほか、とっておきの名古屋帯などを合わせて。

このほか、本来のフォーマルシーンではやや敬遠されがちな紬の訪問着などで「着物通のおしゃれ」を楽しんでみてください。

初詣には何を着て行く?

初詣で着物を着て拝む女性

神社やお寺などに「初詣」に行くときには、特に服装の決まり事はありません。

ジーンズにダウンジャケットで初詣に出かける方もいらっしゃることでしょう。

着物で参拝する場合にも、小紋などのカジュアル着物で特に問題はありません。

ただし、着物には着用シーズンの決まりがありますので、真冬の時期には浴衣や(ウール以外の)ひとえ着物は着用できません(実際に寒くて着ていられません)。

真冬の時期に着用する「袷(あわせ)」着物で、「防寒対策」をしっかりしてお出かけください。

・着物用のアウター

・ショール

・手袋

着物用のアウターについては、以下の記事で詳しくお伝えしていますので、ぜひご参照ください。

【知っておきたい着物TPO】羽織や道行コートなど「着物用アウター」の着こなしとマナー | 谷屋呉服店

神様へのご参拝ですので、訪問着や振袖などフォーマルなスタイルでも、もちろんOKです。

振袖のお嬢様は、お袖が長いので、階段の昇降時に踏んだりしないように気を付けてくださいね!

ご祈祷・厄払いなどで着る着物は?

初詣に合わせて、特別に「ご祈祷」や「厄払い」をお願いする場合には、フォーマルな装いでお出かけください。

ご祈祷や厄払いは、神様や仏様の御前で真摯にお祈りをささげる場です。失礼が無いように、フォーマルな装いで参加しましょう。

女性の和装としては、「準礼装」にあたる訪問着や付下げ、色無地着物に、礼装用袋帯を合わせるスタイルがおすすめです。

羽織は室内でも着用できますが、和装コート・道行コート・道中着・ショールは室内では脱いでください。

お正月に着物を着るなら

お正月の振袖のイメージ

お正月らしい柄を選んで

せっかく新年のお祝いに着物を着るなら、お正月らしい縁起の良い柄を選ぶのがおすすめです!

・松竹梅など吉祥文様

・干支の柄

・明るく華やかな色彩

年末はほっこりした紬の着物などがよく似合いますが、新年を迎えると、華やかな色柄の染めの着物が着たくなります。お正月にこの着物を着たい!と思って着物や帯を準備するのも楽しいですよ。

着付け予約は早めに

着付けをお願いする必要がある場合には、早めに着付けの予約をしておきましょう。

お正月は、着付け師さんが一年で一番忙しい「成人式」のシーズンです。

パーティーや初詣、ご祈祷などで、着付けを依頼する場合には、早めに美容室の予約を確保しておきましょう。

ご自身で着付けも

お正月にご自身で着物を着てみたい!という方は、ぜひ着付け教室に参加してみてください。谷屋呉服店では、前結びの着付け教室を開催しています。

無料体験会も行っていますので、お気軽にお問い合わせください。

【谷屋の前結び着付け教室】着付けは年齢を問わずおすすめの習い事 | 谷屋呉服店

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